浴衣はケアをしっかりしていれば、長くお使いいただけます。
お出かけした後の着ジワやちょっとした汚れの取り方などから、帯や小物のしまい方まで。
来年も浴衣を楽しんでいただける為の浴衣のケアの方法をご紹介。
お祭りなどは、露店も楽しみの一つ、でも浴衣に食べこぼしが付いてシミに・・・
そんな場合は、乾いたハンカチを汚した部分の下に入れ、その上から濡らしたタオルで叩きます。
泥はねの場合は、泥が乾いてから手で揉んでとり、上記を繰り返します。
※どちらも応急処置なので、手洗いまたはクリーニングに出してください。
浴衣をたたんだ状態でシワの部分を霧吹きなどで少し濡らし、風呂敷やシーツなど布目の細かい布で包み、約10分布団の下などに入れて敷きのしします。
そのままでは湿気たままなので、その後一度干すとシャキッとします。(日中は陰干し)
洗濯表示で必ずアイロンがけの温度を確認し、ドライでアイロンがけをしてください。(科学繊維のものは特に注意!)
シワの場所に霧吹きで少し濡らします、必ずあて布をしましょう。
※衿芯のあるものは抜いてください。
浴衣は直線縫いなので、覚えてしまえば、縫い目通りにたたむだけなのでとっても簡単です。
着物のたたみ方も、基本的には同じ方法でたためます。
ここでは、浴衣の基本的なたたみ方である「本だたみ」をご紹介します。
襟を左に裾を右になるようにきれいに伸ばして置き、下前部分赤線を手前の脇線に合わせるように折り返します。
*印どうしが合わせるようにたたみます。
赤線部分の縫い目がずれないように気をつけながら*印を合わせるようにたたみます。
1~3までたたみ終えるとこのような形になります、次は丸で囲んでいる部分のたたみ方を拡大して説明します。
えりの部分の拡大です、首元部分を図のように内側にたたみます。
赤線部分にある、縫い目にあわせて*印をあわせます。
たたまれた内側は図のようになっています。
1~6までたためましたら、上の袖を折り返します。
点線の部分から折り返します。
形を崩さないようにひっくり返します。
袖をたたんで完成。収納する場合はしわにならないよう、たとう紙か風呂敷に入れてしまうと良いでしょう。
兵児帯の場合は材質にもよりますが、浴衣と同じような方法で手洗いすることも可能です。
ですが、帯は基本的に水にぬれるという想定で作られていません、ですので丸洗いすることが出来ません。
その為、帯着用後は、乾いたタオルなどで汗や汚れをとり、ハンガーに重ならないようにかけて陰干しし、湿気を取ります。シーズンが終わったらシワがある部分にあて布を当てながらアイロンをかけ、畳んで直しましょう。
模様がある場合は模様を表にし、適当な大きさになるまで半分にたたんでいくか、巻いて収納します。
下駄は風通しの良いところに置いて湿気をとり、表面の汚れを乾いた布で拭き取り、箱に乾燥剤を入れてしまいます。
籠バッグも乾いた布で汚れをふきとり、形が崩れないように紙などで詰め物をします。
腰紐や浴衣スリップなどは普通にお洗濯してもらってかまいません。
腰紐は簡単にたたんで結んでもいいですが、五角形になるようにたたんでいけばシワにならずにすみます。