浴衣をもっと楽しむための小話

“古典柄”にはそれぞれ意味があるのを知ってましたか?
古来より人は模様に意味をこめてきました、浴衣でよく見られる古典柄にもそれぞれ意味があり、そんな定番柄の意味をご紹介したいと思います。柄の意味を知って、これからは少し違った感じで浴衣が着れるのでは?

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  • 蝶…長寿、復活、変化。恋愛面では「ずっと続く」願い。

    「長」の音から、「長寿」などの意味があります。
    さなぎから蝶に羽化する様子から、「復活、変化」「不老不死」の意味。

  • 水仙…知性美。

    すらっと伸びる水仙は、凛として涼やかな印象。そんな姿が柄となって知性を表現します。

  • 梅…忍耐力、繁栄、澄んだ心。

    冬を耐え忍び、春一番に花をつける姿から、「忍耐力」の象徴とされます。梅には「澄んだ心」という花言葉もあります。

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他にも
●牡丹・芍薬 …幸福、富貴。
●撫子(ナデシコ) …笑顔、優美。
●トンボ …必勝。
●菖蒲(アヤメ) …必勝、礼儀正しい、魔除け。
●椿 …発展、長寿、美しさ。
●桜 …始まり、豊かさ。
●藤 …いつまでも美しく、子孫繁栄。
●ツバメ…恋を運ぶ、家庭円満。恋愛運にきく柄。


など、古典柄には素敵な意味が込められています。

浴衣の各部名称紹介・基本用語集

各部名称
  • 上前(うわまえ)

    着物の前を合わせたとき,外側になる部分。

  • 下前(したまえ)

    着物の前を合わせたとき,内側になる側。

  • 身八つ口(みやつくち)

    女性物や子供物の和服の身頃(みごろ)のわき明き。
    また、その寸法。袖付け下からわき縫いまでの間。

  • 背縫い(せぬい)

    衣服を背筋の所で縫い合わせること。また、その縫い目。

  • 衿先(えりさき)

    着物や浴衣の最下端。長着(ながぎ)では腰の辺りにあたる。

  • 衣紋(えもん)

    和服の襟の、胸で合わせる部分。

  • お太鼓(おたいこ)

    女性の帯の結び方の一種。垂れの下の部分を上にたくし込み、手先をお太鼓の裏側にたたんで入れ込んでおく。
    年齢,未婚既婚を問わず最も一般的な結び方。作り帯もある。

  • おはしょり

    女性が着物を着るとき、着丈より余った分を腰のところで折り返しておくこと。また、その部分。

  • 半幅帯(はんはばおび)

    女帯の一種。並幅(約36センチ)を半分に折って仕立てている。

  • しつけ糸(しつけいと)

    縫い目や折り目を固定するために、仮に押さえ縫いをしておく糸。
    ゆかたを購入した際には、しつけ糸を忘れずにはずしましょう!