おうちで浴衣を洗ってみよう

浴衣ってクリーニングに出さなきゃいけないから大変!なんて思っていませんか?
浴衣は元々湯上りなどに着る室内着、今で言うとTシャツのような感覚で着られていたものなんです。
こちらでは、ご家庭で出来る浴衣の洗い方をご紹介いたします。
(※必ず浴衣に付いている洗濯表示を見て手洗い可能かご確認ください。)

  • 浴衣の洗い方

    基本的には洗濯機をつかってOK。一回着ただけなら水洗いで十分なんです。
    浴衣を畳み、40cm×50cmほどの平たい形の洗濯ネットに入れて洗うとシワになりにくくておすすめです。「ソフト」や「手洗い」コースを選び、脱水は30秒ほどにとどめましょう。はじめは色落ちの心配があるので他のものとは分けて洗うのが鉄則です。

    • 浴衣を手洗いしよう

      洗濯機を使うのが心配な場合は手洗いしてみましょう。たらいがあればベストですが、ない場合はプラスチック製の衣装ケースが便利です。四角い形が浴衣を畳んだときにぴたりと入るベストな形なのです。水を入れて浴衣を浸した後、手で何度か押し洗いします。絞るときは端からくるくる丸めていきU字に絞ります。ポイントは洗うときも絞るときも、浴衣を畳んだ状態を保つこと。これが形崩れを防ぐコツです。ぬるま湯よりも水の方が縮みませんよ。

    • 浴衣を脱水しよう

      脱水するときは大きめのバスタオルを敷いた上に浴衣をのせ、さらにバスタオルで挟みます。これをこのままサンドイッチした状態でくるくると巻きずしの容量で丸めていきます。糊のきいたぱりっとした浴衣が好きな場合はここで、水に洗濯糊をとかした液に浸して、そのまま水気を切らずに干します。面倒な場合は、乾いた後で市販のキーピングスプレーをかけてアイロンすればOKです。

    • 浴衣を干そう

      浴衣は丈が長いので、裾がすらないように高い位置に干さないといけません。 物干し竿など一本の棒に両袖を通し、ピンと張った状態で乾かすのがベストです。マンションのベランダなど高い位置に干せない場合は、浴衣の背中を軸にして横向きにかけて乾かしてください。

    • 浴衣にアイロンをかけよう

      半乾きのうちにアイロンをかけるのがコツ。綿素材なら、ハンカチなどの当て布をしなくてもOK。厚みのある衿からかけていくとキレイに仕上がります。自然な風合いに仕上げたい場合は、浴衣を畳み、バスタオルに挟んで座布団や新聞を重しにし、一晩置く。

  • 洗うときに注意すること

    • 洗濯表示について

      ドライは不可表示となっています。基本的にドライクリーニングで汗は取れません。ドライクリーニングで綺麗になったように思っても、取れていない汗があとから変色してくる場合が多くある為です。

    • 色落ちについて

      基本的に浴衣は洗ったときに多少染料が抜けます。これはどうしようもありません。ですので、お家で洗う時は必ず浴衣単体で洗うこと。他のものと一緒に洗うことはやめてください。

  • 色落ちしにくい自宅での洗い方

    • 中性洗剤を使う

      基本的にphがアルカリになるほど色落ちします。ですので普通の一般的な洗濯用洗剤では色が流れやすいです。必ず中性洗剤を使ってください。

    • たっぷりの水で洗う

      洗う時の水が少なければその分流れた染料が濃くなり、色移りする可能性が高くなりますので
      たっぷりの水量で洗うことが大事です。

    • 冷たい水で洗う

      水が温かいほど染料は流れやすくなります。ですので、冷たい水で洗うことが鉄則です。